テンパリブログ

ブログにしました。

WATARIDORI (2001 フランス)


なにやら意味ありげなタイトルですが、渡り鳥をテーマにした動物ドキュメンタリーでした。
この邦題にはセンスを感じません。

監督はジャック・ペランという人です。
ふだんは俳優も兼業しているみたいです。

内容は渡り鳥一色です。
ナレーションもキャプションもほとんどありません。
ただひたすら、延々と世界各地の渡り鳥の生態を追い続けています。

時にCGかと見まごうばかりの空撮がふんだんにあり、鳥の羽ばたきまで聴こえる接写には目をみはるものがあります。三年かけて世界中で撮影したという百種を超える鳥の姿には、スタッフの一方ならぬ苦労が滲んで見えるようです。

しかしそこはそれ、かくべつ鳥が好きでもなければ二時間は堪えます。
途中からは(この鳥、うまそうだな)(動物園では飼えないな)という雑念に占領されてろくに見ていませんでした。


ブラインド・ホライズン (アメリカ 2004)


ハリウッドのサスペンス物です。
最近よく見かける記憶喪失物ですね。

砂漠の真ん中に頭を撃たれて瀕死の男がおりました。病院に担ぎ込まれて一命は取り留めたものの、記憶喪失で自分の名前さえ判らなくなっています。断片的に蘇る記憶から、どうも大統領暗殺計画があるようだと気づいて通報するのですが、当然誰からも相手にされません。そこへ婚約者を名乗る女が現れ、退院後はいっしょにホテル住まいをしながら町で記憶を取り戻す手がかりを探します。

監督はマイケル・ハウスマンです。
出演はヴァル・キルマー、ネーヴ・キャンベルほかです。

よくある設定によくあるトリックが連続します。
派手なアクションがあるわけでもなく、刺激は少ないです。

しかし「解き明かされていく」楽しみは味わえるのではないでしょうか。
最後はあれで無罪放免になってしまうところにアメリカの楽天的な側面を見た思いがします。



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急に冬だぞ!?
バッド・エデュケーション (2004 スペイン)


スペイン映画の巨匠、「トーク・トゥ・ハー」で知られるペドロ・アルモドバルの作品です。
と言っても誰のことだかさっぱり解りませんけれども(笑)

描かれているのはホモの世界です。
それもがっぷり四つ、真正面からぶつかり合って四つに組んでいます。

新進気鋭の映画監督として成功しているエンリケはホモです。そこへ少年時代の初恋の相手だったイグナチオが訪ねてきます。俳優志望で自作の脚本を書いてきたというので読んでみることにすると、そこには寄宿舎時代のふたりの甘美な思い出が赤裸々に綴られていたのでした。作品の映画化が決まり、オカマ役を執拗に熱望するイグナチオに根負けし、身体と引き換えに承諾するのですが、エンリケが独りでイグナチオの実家を訪ねたとき、ある意外な事実が判明します。

監督と脚本はペドロ・アルモドバル。
出演はガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネスほかです。

全編ステンドグラスのような色彩の中でホモが絡み合っています。
はげて肥った中年親父のキスシーンなど、見所は満載です。

好悪はともかく、その世界に興味がないと惹かれない仄めかしが多く、却って興ざめしました。
ちょっと前にオゾン物でホモ映画を観ましたが、こっちのほうが比べ物にならないぐらい「ガチ」です。

最後は急転直下サスペンス物、劇中劇の巧みさなど、シナリオはよく作っています。
構想十年とうそぶくだけの出来になっています。

本国スペインではヒットしたみたいです。
アメリカでも賞を獲っています。



ボウリング・フォー・コロンバイン (2002 アメリカ)


マイケル・ムーアの名前を一躍世界に知らしめたドキュメンタリー映画です。
アカデミー賞とカンヌ映画祭特別賞を受賞しています。

監督と出演はもちろんマイケル・ムーア。
チャールトン・ヘストンとマリリン・マンソンもゲスト出演です(笑)

今から十年前にアメリカのコロンバイン高校で起きた銃乱射事件を入り口に、アメリカに蔓延する銃器への依頼心や、貧困、人種差別の問題に切り込んでいきます。日本のドキュメンタリー映画によくある「公平中立」ではなく、極めて意図的に旗幟を鮮明にし、悪いのは誰か、手を貸しているのは誰か、バッサバッサと切り捨てて、時に体当たりの取材を敢行しています。

フィルムもただ対象を追っかけるだけの平板なものではありません。
ときにCM、ときにアニメーションを交えつつ、諧謔と風刺の効いたユーモアで問題の本質を抉ります。

見ていて何度か笑ってしまいまた。
深夜映画としては大部の作ですが、時間を忘れます。
決して重苦しいドキュメンタリー大作ではありません。

ムーアのような人物は一種の変人でしょうが、それがまるっきりのマイノリティーでもなさそうです。
彼の映画や著作を通してアメリカ人を見ると、彼らがとんでもなく単純でテレビに洗脳されやすいただの馬鹿に思えてきます。

マスコミが恐怖や不安を煽って対立を煽り、企業がCMで不安を煽って購買を強いる、というのは、アメリカ人がよく言っている社会批判の常套句のようなものですけれども、果たしてアメリカ社会の高犯罪率や戦争好きがそんなにシンプルな理屈で成り立っているのか常々疑問でした。

しかしすくなくともマイケル・ムーアに言わせれば、それは「イエス」のようです。
その単純明快で仮借のない批判が後の作で怒りを買って、ろくに散歩も出来ないようになってしまうのですが、いまはムーアさん、もう大丈夫なんでしょうか?



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十一月なのに暖かい・・・
テキーラ・サンライズ (1989 アメリカ)


メキシコのカクテルでも尾崎魔弓の必殺技でもなく、映画のタイトルです。
監督・脚本はロバート・タウン。
出演はメル・ギブソン、カート・ラッセル、ミシェル・ファイファーほかです。

ギブソンは元麻薬の密売人、ラッセルは麻薬取締官で、ふたりは幼馴染です。ギブソンが依然取引に加担しているという嫌疑が持ち上がり、調査のためにラッセルがギブソンの知人であるレストラン経営者のファイファーに接触します。そこでラッセルがファイファーに惚れてしまうわけですが、ファイファーはギブソンのことが好きで・・・という三角関係が出来上がってしまいます。

冒頭の展開の筋が読み取りにくく、開始二十分くらいはモヤモヤの中でした。
だんだん糸がほぐされてきて、凝ったシナリオを楽しむ余裕が生まれてきます。

捜査官と売人の駆引きにふさわしく、二転三転が要所要所に盛り込まれています。
驚きつつ鑑賞できますし、メキシコの大親分役も含めてキラリと光る演技も魅力的です。

しかしなぜかしら余韻が希薄です。
スタッフとキャストのテクニックは一流ですが、筋に見せ場がないからだと思います。

あと、タイトルに特に意味はありませんでした。



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